2015年02月02日

古い日のお話 1

昨年11月に両親が金婚式を迎えました。いまさらながらだけど、少し古い話をしようかな。

50年前の11月、父と母は結婚した。出会いは見合いだったと言う。その頃はよほどの事がなきゃ断るなんてこともなかった。新婚旅行に行った時、思い荷物を持とうともせず、花嫁を置いてサッサカサッサカ歩いて行ってしまう父。

「もう! ほんとにそのまま実家に帰ってやろうかと思った(#`皿´)」よほど腹に据えかねたのだろう。

そして、その年の暮れには「『お嫁に来たんだから、お節くらいは持ってくるでしょ』っていう新婚2カ月も経ってないのに言うんだよ」そうして母の半世紀に渡るお節作りが始まった。

姑である祖母と小姑たちはおよそ家事や料理ができない、どこかしら変わった人たちだった。今でも未婚の伯母たちの世話は全面的に母の肩に乗っかっている。

じきに兄が生まれ、2年後姉が、そして姉から6年離れて私が生まれた。

しっかりものの姉からすると、私は良いおもちゃだったらしく「あんたのオムツを私は変えたのよ」母が二人いるようなかんじで私は育っていった。

父はほんとに一度インプットしたら絶対に自分のやり方を変えられない人だった。今思えば、典型的なアスペルガー。

たとえば、庭仕事を始める。そうなると、自分が思うキリになるまで作業がやめられない。お昼ご飯だから、途中にして続きは後でってことができない。

きれいに整った食卓の前で、「ご飯まだ~?」「お父さんが来てからね」と言うのが、私の古い記憶にある家族の光景。ガラス一枚隔てた庭で母が呼ぶのにまるで反応せず、もくもくと作業を続ける父。

やっと終わって、家に入ってきたかと思うと「汗になったから」とお風呂に入ってしまう。「子どももみんな待ってるんですよ」母が責めると「途中でやめれるか!」そう言って怒りだす。

人を待たせているから、急ごうなんてことは一切考慮できない、プログラムされた行動のみで動くロボットみたいな父だった。


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Posted by つむたい at 00:21│Comments(0)子育て くらし
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