2016年09月10日

『いってらっしゃい』

『いってらっしゃい』

校外学習の帰り道

校門の前ですっと

つないだ手を離し小さく手をふる

教室まで付き添うつもりだった私は

ハッと目を見張る

「一緒に帰る!」大声で泣き叫び

支援級の先生に抱き抱えられてた

今より少し小さな君の記憶の欠片が

あちこちに散らばって見える

幼かった君はキリリとした少年になった

なぜだろう?

日常の中でふと気づかされる成長は

喜びとともに切なさを感じる

親なんてほんと割りにあわんな

どんなに手を尽くしても

巣立つときはあっという間だ

それでも

ちょっとした寂しさとともに

君の背中を押すよ

いってらっしゃいと


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Posted by つむたい at 07:46│Comments(0)子育て 詩
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