2015年02月06日

古い日のお話 3

母の大変さをさらに増やしたのが、初めての子どもである兄が父とそっくり同じ典型的なアスペルガー?だったこと。

父は末っ子の次男だったが長男は遠い他県に住んでいたため、父が実質的な長男。姑とたくさんの小姑に「それ 薄着させたから風邪を引かせた」など事あるごとに口を出され、借り物を育ててるようだったと。

赤ちゃんの頃は病弱だった事もあり、ズボン履いてても「可愛らしいお嬢さんですね~」とみんなが誉める色白の美少年に育っていった。その横で「しっかりした僕だね」とスカート履いてても言われたのよ私は(*`Д´)ノ!!!と姉はつぶやく。

ひ弱な美少年は保育園デビューで思いっきりくじける。

アスペルガーの人は運動系がダメな人もいるんだけど、兄はそれだった。ついでに言うと私も運動は全くダメだけど。

みんなと同じ動きを求められる保育園は、なにやらせてもワンテンポ出遅れる彼にとって、とても苦痛な場所となった。

大事に大事に育てられたひ弱な兄は、エネルギッシュに抗う事もできず、ただひたすら耐えた。保育園の給食で嫌いな物が出ると、残すことも、飲み込む事も出来ず、ずっと口に入れて帰ってきたと言う。

当時の保育園は「お残しはゆるしまへんで~(*`Д´)ノ!!!」の時代だった。

そんな不器用な兄を尻目に、二つ下の姉は、嫌いな物はわざとポロポロこぼしたと言う。

「〇〇ちゃんは、食べ物をこぼすのでよく見てると、嫌いなものだけこぼしてるんですよ~」

人並みより、不器用な兄と人並みより、要領の良い姉だった。

保育園が嫌な兄は家に帰るなり、家中を「保育園嫌だ」と叫びながら、ぐるぐる歩き回ったと言う。

そして彼は気付く。

赤い日が来ると保育園は休みになるんだ!Σ( ̄□ ̄;)

こうして日めくりやカレンダーをめくることが彼の日課になった。

彼も典型的なアスペルガーなので、決められた事はキチッとやる。でも前々融通はきかない。毎日日めくりをめくらないことには気がすまない。なので、彼が日めくりを見た瞬間に、我が家の日めくりは次の日に(-_-;)

日めくりの意味ないし~(T▽T)

日めくりは夕方以降出来れば一日の終わりにめくるってのが定着したのは、8歳下の私が日めくりを早くめくりすぎて怒られる彼の記憶があるんだから、かなりの期間かかった。
  


Posted by つむたい at 23:10Comments(0)子育て くらし

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